先日、家族で旅行に行ってきました。
これまで旅行先で、
「このホテル、もう一度来たいな」と強く感じることは、正直あまりありませんでした。
「楽しかったね」「良かったね」で終わることがほとんどです。
でも今回は、少し違いました。
夜ご飯の前、普段あまり体調を崩さない妻が、急に強い頭痛と吐き気で食事ができなくなってしまいました。
「先に部屋に戻っているね」と言って、楽しみにしていた夕食を食べられないまま部屋へ戻ることに。
その時、バイキング会場のスタッフさんが声をかけてくれました。
「もし体調が戻るようでしたら、ご飯をお取りして、お部屋までお持ちしますのでご連絡ください。」
その一言が、ものすごく心に残りました。
もちろん、ホテルとしての対応マニュアルだったのかもしれません。
でも、こちらからすると、その言葉には「せっかく楽しみに来てくれたのに、食事ができないのは残念ですよね」という気持ちが込められているように感じました。
体調が悪い時、人はただでさえ不安になります。
さらに、楽しみにしていた予定が崩れると、気持ちまで沈んでしまいます。
そんな時に、「大丈夫ですよ。できることがありますよ。」と言ってもらえるだけで、少し救われるのだと思います。
ホテルマンという仕事は、本当に素晴らしい仕事だなと感じました。
そして同時に、これは薬局でも同じことだと思いました。
薬局に来られる方も、ただ薬を受け取りに来ているだけではありません。
体調の不安、将来への不安、過去のつらい経験、誰にも言えない悩み。
さまざまな思いを抱えながら来局されています。
だからこそ、お薬を正しく渡すことはもちろん大切です。
でも、それだけではなく、
「ここに来てよかった」
「少し安心した」
「次もここで相談したい」
そう思ってもらえる関わりを、大切にしていきたいと思います。
たった一言で、旅の思い出が変わることがあります。
たった一言で、薬局の印象も変わることがあります。
私たちも、そんな一言を届けられる薬局でありたいと思いました。


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岩永紀子 (水曜日, 27 5月 2026 08:45)
ホテルマンの気遣いには、恐縮してしまうことがあります。
薬局でも節度を守ったうえで、サービス向上ができればと思ってます。